ビートルズ写真集 テレンス・スペンサー Backstage
1963年から1964年のビートルズ。
まだ世界制覇前の未知の可能性いっぱいのビートルズは、ハンブルグ時代の魅力とはまた違った魅力にあふれる。
写真家の方は当時のビートルズについてこう書いている。
「ビートルズは自分たちの身に降りかかっていることを、まだよくわかっていなかった。」
「楽屋では普通の若者だったし、熱狂的に歓迎されていても平然としていた。
私がずっとそばにいることに最初は閉口していたようだった。
しかし、日がたつにつれて、メンバーも朝から晩までカシャカシャ鳴りっぱなしになっているシャッターの音に慣れてくれて、私の存在感はしだいに薄くなり、空気のようになっていった。」
楽屋でステージで舞台裏で鏡の前で、無防備な若いビートルズの表情は興味深い。
この写真集の中で私が一番好きな写真は
楽屋にはいつもホーンビー・ホビーズ社のスケーレックストリックの電動レーシング・カーが用意されていたらしく、子供みたいなあどけない表情がいい。
楽屋は質素な感じで
ステージは公民館みたいで
いつのビートルズも魅力がいっぱいだけど、未知なる可能性を秘めたこの時代のビートルズが一番好きかもしれない。