ジョン・レノンゆかりの地をめぐる軽井沢の旅

ジョン・レノンは1977年から1979年まで毎年夏に軽井沢に訪れていました。そんなジョン・レノンの足跡を追いながら軽井沢をまわってみたいと思っていました。遅ればせながら今年2016年5月に軽井沢に行くことができました。

1日目(2016.5.18.)フランスベーカリー、ミカドコーヒー

万平ホテルまで


5月18日朝6時半頃、福岡の家を出て、福岡空港(飛行機)~羽田空港(モノレール)~浜松町(JR)~東京(新幹線)~軽井沢

乗り換えのタイムロスもほとんどなくスムーズに軽井沢に13時頃到着することができました。


タクシーに乗り、「万平ホテルまで」と言うと、あっという間に夢にまで見た万平ホテルに着いていました。

軽井沢駅から万平ホテルまでのタクシー料金は800円でした。


万平ホテルに着き、チェックインは15時からだったのですが、荷物を預かってもらうためにフロントで受付をしました。


「おめでとうございます。128号室をご用意できましたよ。」


と言われたような気がするのですが、おめでとうございます。は気のせいだったでしょう。


娘と良かったね。良かったね。と言い、私たちの満面の笑みに万平ホテルの受付の方々もニコニコ顔に。


「チャックインまでお時間がありますのでお荷物をお預かりします。行っていらっやいませ。」


と優しい笑顔にお見送りされながら

旧軽井沢通り最短の道を・・そうです。ジョンが朝から焼きたてのフランスパンを買いに自転車で通ったと思われる道です。



娘のスマホに道案内されながら、ここジョンが自転車で行っていたんだね。と話しながら歩きました。

途中、 天皇、皇后両陛下のロマンスの場所として有名な軽井沢会テニスコート.の横を通りました。


フランスベーカリー、ミカドコーヒー


旧軽井沢通りの道に出ると、すぐ右手にフランスベーカリーが見えました。

写真で何度も見たお店・・・気分もウキウキ、お天気も最高!


まずはジョンが好きだったミカドコーヒーのモカソフトを食べよう。というわけでミカドコーヒーを目指しました。


5月の連休明けの平日の旧軽井沢通りの人通りは多くも少なくもなく、

通りのすぐ近くに見える山におしゃれなお店が並ぶ通りは、湯布院みたいでした。

(どうしても自分が今まで見た景色を連想してしまう。)


ミカドコーヒーの看板が見えると、もうなぜか嬉しくて笑いが止まらない。

アハハハハハハハハハハハ・・・・


そして店先でモカソフト買い、口に入れた瞬間


「おいし~~~~~~~~~~~~い!!!!!」


初めて食べた味でした。それほど甘くもなく、コーヒーの苦みもあって、娘とおいしいね何度も言いながら食べました。


ジョンはミカドコーヒーのフレンチ・ローストのコーヒー豆も買っていたとのことで私もおみやげに購入しました。


そして、次はフランスベーカリーへ。

お店に入る前にお店の外からパチリ、フランスパンをパチリ、店内のジョン・レノンの写真をパチリ・・・パチリ、パチリ、パチリ・・・・



そして冷静になって店内を見渡すと、あれっ?フランスパンはあるけど他はもう売れてしまっていてあまり残っていなくて、私たちの夕飯なのに・・・


娘は焼きそばパン、私はコロッケパン、そして大きなジョンのフランスパンを買いました。


土屋写真館(フランスベーカリー店先でジョンの写真撮影した)


フランスベーカリーの隣りにレトロな写真館がありました。

私たちは何かに誘われるようにお店に入り、ある写真に釘づけになりました。


そうです、有名な写真。フランスベーカリーでフランスパンを買って自転車にまたがっている写真です。


幸い、お店に客さんが誰もいなくて、お店の方にお話しを伺うことができました。


最大の疑問「このジョンの写真って、お宅が撮られたものなんですか?」


この質問にそれはそれは詳しく丁寧に優しく面白く自慢げに、お話ししてくださいました。


そしてあの写真の元となった写真がお店の片隅にそっと飾ってありました。


「これが元の写真なんですよ。」と指をさされた先に。


ジョンよりも知らないおばさんが大きく映っている写真でした。

トリミングされていたんですね。


ジョンは観光客などに写真を撮られるのをものすごく嫌がっていたらしいです。

当然ですけど。


ジョンなのかお付きの方かは定かではありませんが、写真を撮られるとその人のカメラを開けてフィルムをバァ~と出していたらしいです。


お話しを伺った方のお父さんが撮られたらしいのですが、運よく許可をもらい撮影できたとのことでした。


展示できる場所はフランスベーカリーと万平ホテルだけにしているといわれていましたがこの写真、超有名ですよね。


そして、店内の有名芸能人の写真を「この人知ってる?」「この女優さん知ってる?」とたくさんの写真自慢を聞いてから


「お話し聞かせていただき、ありがとうございましたぁ~」


とお店を後にしました。


この旅の人との出会いの運の良さを暗示していたかのような写真館のおじさんとの出会いでした。

少しだけ、ジョンを身近に感じることができました。

そして、予定していなかった偶然の出会いはその後も続くのです。


gallery「軽井沢コレクション」-あの日のJohn Lennon


軽井沢でジョン関係の展示会が開催されていることは知っていたのですが、昨年佐賀県武雄市、福岡市天神で行われて観ていたのでどうでもよかったのですが、旧軽井沢通りを歩いていて、せっかくなので入ろうかというくらいの気持ちで入ったら・・・


お客さんが誰もいなくて、一枚一枚についての詳しい説明と

今まで展示会に訪れたたくさんの方々のビートルズ自慢話、ジョン・レノン自慢話のお話しを聞かせていただきました。


その中で最もすごかったのは、

小野洋子さんの親戚の方で「西丸文也 ジョンレノン家族生活」の写真集に小野家親族集合写真に自分も載っているという方のお話しで、


ショーン君と同じくらいの年だったので一緒に遊んだこと、

そしてジョンにスターウォーズのフリスビーをもらったのに、当時はまだ小さくてジョンのことがよくわからなくて無くしてしまって残念がったいたという人の話


小野洋子さんの親族でショーン君と同じくらいの年で1977年にジョンからフリスビーもらったという人が訪れた展示会に私も行けて、だんだんジョンが身近になっていくのを感じていました。


諏訪神社から万平ホテル


旧軽井沢通りから万平ホテルに帰る途中に諏訪神社に行きました。

きっとジョンもふらっと行ったんじゃないかなと思って。


「万平ホテル→」の案内板から細い路地に入ると旧軽井沢通りの賑やかさが嘘のような、タイムスリップしたような美しい緑でいっぱいの細い道になります。


そんな中に諏訪神社はあります。

地面は多種のコケやシダで覆われ、細くて、見上げると高すぎて天まで届くかのような木々。


美しい自然いっぱいの万平ホテル周辺の道。

ジョンはこの万平ホテル周辺の雰囲気がリバプールみたいで好きだったらしいです。


高い塀などなくて、塀の代わりとなるものは地面から50cmくらいまで石を数個積み上げただけのものでその石が年月を経て数種類の生き生きしたコケで覆われ、緑のビロードのように艶やかで美しいのです。

コケで美しい所といえば、屋久島の白谷雲水狭がありますが、屋久島の雨が多い地域のしっとりとしたコケとは違い、日差しを浴びてのびやかで元気な様子でさまざまなコケとシダが寄せ植えのように高さもまちまちで可愛らしくて、すっかりコケに見とれてしまいました。


別荘地とはいえ、美しいコケ、シダ、高くて細い木、そんな緑いっぱいの木々の間に別荘の建物が見えるわけです。私はこのような道を今まで見たことがありません。それもどの家も緑も同じ雰囲気で統一感がありました。


万平ホテルまでそんな道を写真を撮りながら歩きました。


万平ホテルに着くと、預けていた荷物はお部屋に持っていただいていました。


万平ホテル玄関からすぐ左の赤い絨毯の階段を上がると、アルプス館です。

ジブリ好きの方ならジブリ映画「風立ちぬ」でのパーティ場面で万平ホテルの一階フロアが描かれていたことを覚えていると思いますがこの階段も描かれています。あの雰囲気そのままの階段でした。


128号室まで案内していただき、

「古いドアなので開けるときのコツがあります。」

ということでドアを開けるコツを教えていただき、さぁ128号室のドアを開けて万平ホテルライフの始まりです。

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