オノ・ヨーコさんがすごいなって思う時
オノ・ヨーコさんがすごいなって思う時がある。
私はきわめて凡人であり、The 庶民であるから、ヨーコさんの芸術的なことは全く理解できないし、ヨーコさんの音楽もまともに聞けない。
ジョン・レノンが好きなのにヨーコさんの芸術性を理解できないなんてジョンファンとして失格である。
しかし、ヨーコさんがいるから、ヨーコさんが今でもメディアに顔を出してくれるから、それも体調が悪い時でもヨーコさんらしい服を着て、ジョン&ヨーコのヨーコとして出てくれるから、私たちはヨーコさんを見て、ジョンを感じることができる。
ヨーコさんはジョン・レノン亡き後、しっかりとジョン・レノン代役をやってくれている。
2016年9月16日、映画「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK 」ロンドン・ワールド・プレミアにヨーコさんも出席していた。
ポール、リンゴ、ジョージの奥さんのオリヴィアさん、そしてヨーコさん。
この時、ヨーコさんは介添人に支えられながら歩き、インタビューに微笑みながら答えていたけれども、ちょっとおかしい部分もあって、体調が悪いことはすぐにわかった。
体調が悪くてもニューヨークからロンドンに飛び、映画のプレミアショーに参加することはどんなにかエネルギーのいることだろう。それでもヨーコさんは出席してくれる。
ヨーコさんがいるとこで、ジョンを感じて、ジョンがいるような気分になれる。
この時、ヨーコさんてすごいなって思った。
この写真、ビートルズの四人とヨーコさんが違和感なく一緒に写真に納まっている。
この服装から「The Ballad of John and Yoko」のシングル盤のジャケット写真のフォトセッションであるとこがわかる。
それにしても自然すぎる。
これは映画「Let It Be」のワンシーン。
「Let It Be」はビートルズのレコーディング風景をただ撮影していただけなので、普通の日常である。それに自然にヨーコさんはメンバーみたいにいる。
ヨーコさんも「私、邪魔でしょう。遠慮しておくわ。」と言わなかっただろうし、
ジョンも「邪魔だから、家にいて」とも言わなかっただろうし、
ポールもジョージもリンゴも「ヨーコ、邪魔だから出ていってくれない」って思っただろうけど、言ったかもしれないけど、仕方ないかってあきらめただろうと思う。
ヨーコさんはジョンにとって子どもの頃からの親友でいつも一緒だったピート・ショットンであり、美術学校での親友のスチュアート・サトクリフであり、ジョンの育ての親のミミおばさんでもあるように思える。
スチュアート・サトクリフがベースが弾けないのに親友をバンドのメンバーに入れてしまったのはいつも一緒にいれるからだろうし、ジョンはいつも一緒にそばにいてくれる人がずっと必要な人なんだと思う。
「Let It Be」の映画は観ていると、ビートルズが解散に向かっていることがあからさま
で心が痛くなる。
でも、ヨーコさんを受け入れていること、それだけでビートルズって仲がいいんだなぁって思うのだ。
そして、このヨーコさんの強さは私も含む凡人の日本人女性には持ち合わせていない素質である。
そしてこの素質こそがヨーコさんのバックグラウンドの成せる業というのか、超セレブの生い立ち、幼少期からアメリカと日本を行き来して日常がグローバルな生活をしてきた人の大きさみたいな気がする。
親、親戚、姉妹、身内がみんなすごい人で驚くばかりでこんな人はそうそういない。
1933年2月生まれ、85歳のヨーコさん。なんと先月ニューアルバム「Warzone」が発表された。